フヂちゃん28:大事な物

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お父さん:「ソチが生み出されてから100年近く、それぞれの時代の偉い人達がね、ソチの身体を何とか、フワフワした影の様な物から、ちゃんと触れる肉体を持つ生き物にしようと、努力したらしいよ。」

フヂちゃん:「どんな事をしたん?」

お父さん:「ソチの心臓の、種を色々変えてみたり、炎の種類を変えてみたり、燻す鉱物や樹脂、唱える呪文の内容なんかを、出来る限りの組み合わせで変えて、試したけれど・・・」

お父さん:「・・・その内に、実際にソチを生み出す術者達がね、どうしても、大事な物が、ソチには一つ欠けている事に、気が付いたの。」

フヂちゃん:「大事な物ってなに?」

お父さん:「何でしょう?・・・それはね、ソチの頭の中には、脳が無いって事なのよ。」

お父さん:「それでね、術者達は国王に、大きなお祀りをして、神様からソチの脳を授かるように、頼んだのだけれど、でも、それは本来はやってはイケナイ事なのよ。」

フヂちゃん:「何で?」

お父さん:「難しい事だけど・・・神様の仕事を人間がする事への、畏れとかね、未だ良く解ってない命に、心を与えてしまって、悪い事が起らないか、とかね・・・」

お父さん:「それで、術者達と、国の法律を司る祭儀官って人達とが、国王の前で討論を行ってね、結局王様が出した答えは、『バンコ神から脳を授かり、ソチに与えよう』という事だったのよ。」

フヂちゃん:「あ〜、またバンコ?」

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by yamadorikoubou | 2011-08-25 00:13 | フヂちゃん