フヂちゃん49:わたしの毛布
魔女:「使い道は色々あるけどねぇ・・・絵筆にしてやると、絵描きが欲しがるね。」「何でも思い通りの色が出てくるらしいよ。」
フヂちゃん:「え〜、それって何だかズルい!」
魔女:「そうかい?」「でも一番多いのは、房飾りにしてから、まじないをかけて、魔除けに使うんだよ。」
フヂちゃん:「どうして魔女が魔除けの飾りを作るの?」
魔女:「兵隊の槍を止めるのは、兵隊の盾だろう?・・・当たり前の事だよ。」「それより、お嬢ちゃんのカバンに付いてる房飾りは、ヒゲじゃあ無いようだね。」
フヂちゃん:「違うよ、お母さんが糸で作ってくれたの。」
魔女:「それぢゃあ、大変だ。」「森の魔法はね、女の子のカバンの中で、悪さをしたがるよ。」「中のものは大丈夫かねぇ・・・大事なものが入ってるんだろう?」
魔女にそう云われて、カバンのフタを開け、中に入れてた大事な毛布を取り出すフヂちゃん。とたんに、毛布がボロボロにほつれて、小さな破片になって風に飛ばされて行きました。
フヂちゃん:「あ〜!私の毛布が!!」
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お久しぶりです。
by yamadorikoubou
| 2012-08-02 19:37
| フヂちゃん